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もっと知りたい!奈良のフトコロ~文学・歴史、再発見~

日時令和5年5月14日(日)/5月19日(金)/5月28日(日)各日13:30~15:00
会場2階 イベントルームA
参加費無料
定員各日50名(先着順)

4月26日変更 定員:各日36名(先着順)→各日50名(先着順)

松永久秀と戦国大和
日時:令和5年5月14日(日)13:30~15:00
講師:天理大学文学部歴史文化学科 天野忠幸 教授
 戦国武将・松永久秀と言えば、良く言えば下剋上の代表、悪く言えば梟雄として、有名な人物です。しかし、主君や将軍を殺したという逸話は、江戸時代に創作された真っ赤なウソ。むしろ、久秀は大和・奈良で現代にまでつながる様々なモノを生み出したり、影響を与えたりしました。1つ目は、奈良市に築いた多聞山城に採用したという、お城のある部分。2つ目は、久秀に仕えた柳生宗厳(石舟斎)が開いた、あの剣術。3つ目は、天理図書館が所蔵する『源氏物語』の注釈書『林逸抄』を執筆した林宗二が、久秀より専売を許されたという、今も食べることができる、あの“おまんじゅう”。さぁ、戦国の大和の魅力に迫っていきましょう。


源氏物語の旅ごころ―古都冒険紀行―
日時:令和5年5月19日(金)13:30~15:00
講師:天理大学文学部国文学国語学科 原豊二 教授
 源氏物語とそこに描かれる旅の情景について考えたいと思います。まず、天理図書館所蔵の源氏物語の古写本(池田本、国冬本)を紹介し、その特徴と美しさについて解説します。そこから、源氏物語の作者や時代背景、全体像を見てゆきます。源氏物語の玉鬘巻では、奈良県の古刹である長谷寺が舞台の一つになっています。そこで、九州に流離した姫君・玉鬘の一行が旧知の人々と再会を果たします。このことをきっかけに玉鬘は京都にいる光源氏の養女となるのですが、その顛末はいかに。また、室町時代の上流貴族で学者の一条兼良は、応仁の乱を逃れ、奈良の地で源氏物語の研究を究めます。その成果である『花鳥余情』を紹介します。


奈良の妖怪譚「ジャンジャン火」―その地域性と歴史性―
日時:令和5年5月28日(日)13:30~15:00
講師:天理大学文学部歴史文化学科 齊藤純 教授
 ジャンジャン火は、奈良盆地に特徴的な怪火の伝承です。この世に恨みを残して死んだ死者の魂が火の玉になって飛ぶといい、ジャンジャンと音を立てることからその名前があります。この話は昭和 8年の『大和の伝説』によって広く知られるようになりました。なかでも有名なのは、天理市と桜井市の境の龍王山に城を築いた十市遠忠にまつわる伝承でしょう。遠忠は、信貴山城の松永弾正と戦って敗れ、その魂がジャンジャン火になったというのです。しかし、これ以外にも、心中や敵討ちなど様々な恨みを物語る話が奈良盆地の各地に伝わっていました。それらを紹介しながら、伝承の背景となる地域性と土地ごとの歴史意識を、民俗学の立場から考えます。

申込方法ページ下部の「申し込みはこちら」よりお申込みください。
問い合わせ天理大学 広報・社会連携課 0743-63-9006/2023semi@sta.tenri-u.ac.jp
注意事項※受付・開場は開始30分前から行います。受付前の講座室周辺での待機等はできません。
※筆記用具が必要な方は、持参いただきますよう、お願いいたします。
※受講の際には、会場入り口の手の消毒、咳エチケットをお願いいたします。
※平熱+1℃以上の発熱など、体に不調(発熱、咳、鼻汁、味覚・嗅覚障害等の症状に該当される方)はご参加をお控えください。
※新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては、内容が変更・中止になることがあります。
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